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更新日:2007年12月20日(木)
新・若手しゃりばり人

第2回 デジタル業界の営業で活躍



西村芳美 「(株)ちえぶくろ」社員

◆この度の「しゃりばり」が紙媒体から電子媒体に切り替わる際の舞台裏を取り仕切ってくれた「株式会社 ちえぶくろ」の優秀な営業スタッフである。

要約力に優れた営業センス 

 最初、名刺交換をした時の挨拶から始まって、その後の電話での問い合わせ、メールでの質問に対する回答、そして直接、会社を訪問してインターネットに関わる操作の講習と懇切丁寧な説明をいただいた。「しゃりばり」新装オープンにいたるまでの黒子である。
 発信する直前に「本当にお世話になりました」と礼を言ったところ「メルマガの編集というのはエンドレスですから、これから始まると思った方がいいかと思います」と、この世界のルールというか、常識を教えてくれた。

 このコーナーにご登場いただいたのは、電子媒体切替の作業中に「今の作業の段階は、舞台の幕が上がる直前と思って下さい」という見事な解説力、説明力を発揮した若い人のセンスに脱帽したからにほかならない。
 編集作業が進行する時間軸を、舞台で繰り広げられる空間に置き換えつつ、状況を見事に視覚化したセンスは、今回のインタビューでロシア語を学んだことや「ヨサコイ」チームを結成して演じる方にいたことも影響しているのでは? と推察することができた。

 ご出身は北海道深川市。高校生活を終えて札幌に出てきた。大学ではロシア語を専攻した。未来先取りタイプの方のようだが、時代センサーの感度がいいのだろう。
 大学を卒業後、営業系の仕事での会社勤めを経験した。仕事にも慣れた頃に「ヨサコイ」のグループに関わったというのも、北海道らしい話である。そのグループに現在の会社「ちえぶくろ」を起業する舩越裕勝氏(当時は大阪での医療器械の開発営業、長野で起業経験を経て札幌に戻って間もない頃)が仲間の一人としていた。今日に至る伏線があった。

(株)「ちえぶくろ」入社の経緯
 
 それから少しして起業した舩越社長から「業務多忙につき、仲間にどう?」と誘いがあった。しかし、デジタル関係の仕事は全くの未知の世界だったこともあって、即座に「ちえぶくろ」に参画することにはならなかった。
 それでも見込まれたのだろう。「技術の専門家ではなく、お客さんの目線でコンテンツを作れる人がほしい」という口説き文句に「では‥‥」と、応えたのが2年半前のことで、以後は会社の成長にともなって西村さんの手がける業務領域も広がっている。

 当初は「ASPプロモーション事業」(ネットワーク上でアプリケーションソフトを提供する)を中心に仕事をするという予定だった。日進月歩のIT業界だが、新しい発見、新しい技術の習得など、勉強の日々とおっしゃる。入社した当時の社員数が、今は倍増以上。西村さんの担当する仕事は、現在も5社〜6社の顧客との打合せが平行して進められているらしい。

 契約の形態によって業務量、作業量が違うのは当然だが、サイトの開設後、更新作業を手伝うことも多い。契約になくてもサイト開設にかかわったところがどうなっているかは気になる。そのため、時間外ではあっても時々、手がけたサイトの見学に出かける。必然的にそれは、自分の時間を削ることになる。でも、この業界に参入して日が浅いことを自覚するせいか、発展途上人として、全てを勉強と心得ている。だから、苦痛にはならない。

「ちえぶくろ」的フォーメーション 

 基本的に「ちえぶくろ」の仕事をこなすチームプレーは、以下のような流れである。
西村さんの役回りは、社長が営業活動をする過程でお客さんとなるところに対して企画提案をして、その骨子と方向性が固まったところで、顧客とじっくり具体化するための作業を受けもつところにある。顧客の要望を聞き入れながら、自社のWEBプロデュース事業部に顧客の意向を咀嚼しながら制作を依頼する。

「お客さんのイメージは、こういうものですから、それをデザインすると‥‥」というようなヤリトリを重ねる。いわば、顧客と制作実働部隊をつなぐ通訳である。露語専攻の経験が生きるときかもしれない。お互いの意思を尊重しながら、日程管理、予算管理などなど周辺の業務をこなしながら、双方が満足できる着地点を求める毎日だ。
 IT業界も「サッポロバレー」と言われた時代からは、相当の世代交代がある。こうして文系の女性がこのように活躍の場を広げている事実が、現実と化しているのだ。

 西村さんの存在は、「WEBって?」というレベルの認識で時代に背中を押されるようにして発注した会社なり個人にとっては、力強い味方である。何しろ暗闇を手探りで歩くようにしてデジタルだの、コンテンツだの、バナーだのとカタカナ言葉で溺れそうな世界を道案内してくれる。
 その道案内の仕方は「業界用語を使わないようにしています」という気遣いに裏打ちされている。お客さんの視線、お客さんの立場に身を置き換える技は前職時代にしっかりと身につけていたものらしいが、分かりやすい言葉で丁寧に解説してもらえるので相談側には安心感が生まれるのだ。だからこそ、依頼者側の漠然としたイメージを明確にして、相手の目的と自社の制作陣を共通のテーブルについてもらうことも可能になる。

 こうした人を仲間に引き入れた舩越社長は、1973年生まれの経営者。年齢に合わないほど人を見る目があるとも言えるし、そうでなければ経営者になれないのかもしれない。
「最高の人材は金では動かない。お金はスコアを示すポイントのようなものです。どんな分野においても最高の人材は情熱で動くのです」(エリック・レイモンド)ということと、「スターはバカ者のためには働かない」ということも知っているらしい。
 「自らの研鑽も怠らない人だ」と耳にした。札幌ビジネス情報マガジン「オンイクサス・ビジネス」(07年9月号・創刊2号)で紹介もされた「ちえぶくろ」には西村さんのような方が活躍していることを書き加えたい。









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