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更新日:2007年9月14日(金)
特集

生活の質を上げる「保険的」アプローチ



露木 茂 ソニー生命保険(株)

 北海道へのIターン組と言っていいだろう、「保険」業務を仕事として、社会生活でも数多くのボランティア活動に汗を流している露木茂(47歳)氏に17年目に入った北海道生活の得がたさと、それを可能にする人生設計のヒントを「保険面」から語っていただいた。

北海道での生活は、何年目になりますか? 

 前職の証券会社勤務時代から札幌生活が始まりました。その頃は昔風のモーレツ・サラリーマンだったかもしれません。現在、参加している地域のいろいろなボランティア活動に時間も心も振り向ける余裕は当時ありませんでしたから、今の札幌ライフは満足しています。
 
 こうなるのもある機会を介して、現在のソニー生命保険株式会社に転職をしたことから始まりました。現在は札幌ライフプランナーセンター第1支社の第7営業所、エグゼクティブライフプランナー部長という立場です。
 正直なところ、当初は2〜3年もしたら今の仕事を続ける形で故郷の神奈川県あるいは東京に戻ろうと思っていました。周囲にもそのことは公言していました。
 
 しかし、おかげさまでお客様との繋がりが広がって、さらにはお付き合いが深まるなかで北海道生活がベストと思うようになったのです。子どもを含めて家族にとっても北海道の生活環境は捨てがたい、と考えるようになりました。
 周囲の人はどのように見ているのか分かりませんけれど、私自身は充実した生活設計を北海道で実践していると感じています。

「鎌倉」育ちということですが、北海道との生活感の違いなどをお聞かせ下さい。因みに解剖学者の養老先生は、都市生活者の立場を納税とそれのリターン(国税還元率・神奈川29%、島根400%)について憤慨されていましたが、北海道の生活をどのように感じていますか?

 神奈川県のなかでも鎌倉は、特にその傾向が強いように聞いています。私は社会人になってから鎌倉に住んでいたわけではないので、その納税実感は薄いのですが、社会資本の整備ぶりから北海道、なかでも札幌の生活環境は控えめに言っても悪くないと思います。
 ですから、この住みやすさをより家計の面でも補強できるような「保障」を提供できればと思っています。北海道の方々と交流していますと、おおらかで開放的な気質が伝わってきて嬉しいのですが、反面、大切な金融資産についても「どんぶり勘定」的なものになっている可能性もあります。ここは、キッチリと無駄なものは省く努力をすることで、北海道生活をもっと豊かなものにすることができると思っています。

今回の特集で日銀支店長が100年の時間軸で世代を超えた人生設計を考えると、その間に、どのような事件、災害があるかを客観的に述べてくれました。ライフプランにおいて個人でできる対応策としての「保険」についてお教え下さい。

 最初に私たちを取り巻く社会環境がバブル以後、大きく変わったことを知っておきたいと思います。戦後60年は、経済の高度成長に合わせて、終身雇用による賃金の上昇、インフレ傾向による不動産の価値変化(借金をしてでも若い時に不動産取得した方がメリットがあった)など、個人で人生設計を考える必要性が薄かったのです。個人差はあっても、だいたい皆一緒に自動的にハッピーになれていたものです。
 
 それが、バブル崩壊とともに、そのシステムが壊れ始めたのは、現在の社会問題として顕著になってきている種々のケースからも分かると思います。昭和16年4月1日生まれまでの人は、60歳の定年退職と同時に満額の年金を受取ることができているハッピーな人たちですが、それ以降の人たちは年を追う毎に減額されていますし、今後もそれが続くのは難しいかもしれません。ですから、個人でそれらをカバーできるようにいろいろな人生設計を考えなくてはならないのです。
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 かと言って民間の保険が万能である、ということでは決してありません。若い人たちを中心に「国民年金」を払わない人たちも出てきているようですが、私のお客さんでもそのような方に出会うことがあります。そのような方には「まず、国民年金に加入をしてから、その次に民間の保険で人生設計の補強をしましょう」と申し上げています。

 国民年金には3つの大きな機能があります。「65歳からの受給」「遺族年金」「障害者年金」です。国庫からの補助があります。特に後者の2つは万が一の時には遺族が、そしてご本人が助けられます。無論、最初の65歳以降の受給も生活に欠かせない収入になります。
 民間の保険では、とてもこのような商品を作ることは不可能です。民間の保険は、この国民年金をはじめとする公的な保障の不足分を補うためのものなのです。ここを最初に理解されて、民間のいろいろな生命保険のなかから一番自分に合ったものを選んでいただきたいと思います。

「生活の質」を高めるための知恵、それも保険という領域から言えることには、どのようなことがありますか。

 最初に申しあげたいことは、契約は慎重に!ということです。保険には得意とする領域があります。また、郵便局や銀行にも得意とする商品領域があります。特にこの保険商品というのは、車のように試乗してみるということが出来ないものです。
 ですから、やはり最初に商品説明を納得するまで聞いてから購入、つまり契約されることをお勧めします。お客様への説明が不十分な保険セールスはいないと信じたいですが、もし、「どうもなあ‥‥」という場合は、それこそ先送りしていいのです。
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 次に申しあげたいことは、皆様に保険の基礎を知っておいてもらいたいことです。保険は人生の4つの場面で、その存在に気付くものと言われています。
 身近な人の「死」、それからご本人の「病気・怪我」、それから「介護を必要とする状況」、それから「長寿」というステージがあります。これらの要因はご自分の年齢によってその重要性は変わってきますので、時々は見直してみるべきです。家族構成の変化がある時が、特に保険を見直すチャンスだと思います。「ほったらかし」はお勧めできません。

 一般的に子どもが生まれた時に親としての責任から、子どもが成人になるまでの二十数年間の生活を維持していくことが、保険加入の大きな動機になります。この点では、「末っ子が誕生した時というのは、リスクが最大になる一番、保険を考える大事な時」ということになります。それが家族の「生活の質」に大きく作用してくるものと思います。

最後に賢い保険の選び方について、教えて下さい。

 現在、契約しているものがあれば、そのメンテナンスを時々、手がけてほしいのです。基本的に人生設計についての話は重要なものですが、反面、難易度の高い問題ですから、忙しい時代には後回しにしがちです。ですから、信頼できる専門家に背中を押してもらう必要もあるでしょうし、まず、相談してみる気持ちをもってもらいたいと思います。
 
 最近は通信販売で保険も販売されています。簡便さの魅力はありますが、大事な人生設計です。個人的には、あまり簡単に購入を決めてしまうのもどうかな? という気持ちを持っています。
 私自身、今にして前職時代には高額な保険を購入していたと思うのですが、それでも当時はそれで安心を得ていたわけですから、それはそれで良かったと考えています。ただし、合理的であったかどうかは、自信がありません。

 ですから、購入の際には、真に信頼できる方から話をしてもらうことをお勧めします。お客様といろいろなお話、ご相談をさせていただいてきた体験を申しあげますと、本人は4人乗りの乗用車(保険)を購入したいと思っていたのに、実際に購入しているのはトラック並の大型車(保険)であった、というケースもあります。あるいは、スポーツカーを購入したかったのに、実際にはトラクターを購入していた、というミスマッチもあります。
 
 保険は家計に負担をかける話ですから、目的に沿ったものを適切に選ぶことで北海道での「生活の質」を高めることができると思います。

取材を終えて:道内(札幌圏)を中心に約1000名のお客さんとの保険という長いお付き合いをしてきている露木氏が、いかに顧客本意の営業をしてきているか、そして信頼されているかを教えられたインタビューであった。









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