更新日:2007年9月20日(木)
特集
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マネーライフの代表的パターン 金融からみた世界観をお話する上での2つ目のポイントは、個人の「経済的自立」です。これから、私たち一人一人がマネーライフを真剣に考えることの重要性についてお話します。まず、マネーライフは人によって幅があります。これを試みに6つのタイプに分けてみますと、次のようになります。 ・ 破滅派 ・ 清貧派 ・ 無関心派 ・ しっかり派 ・ 浪費派 ・ 守銭奴派 「破滅派」は、借金で首が回らなくなって生活が破綻するケースです。明治時代の文士に多いタイプかと思います。 「清貧派」は、清く貧しいというわけですが、アンチ・バブルの代表と目されたのが文学者の中野孝次さんが出されたベストセラー「清貧の思想」でした。バブルを謳歌していた日本に猛省を促し、良寛の生き方をモデルにしようという主張でした。 「無関心派」は、言い換えると「仕事一途派」で日本人に多いタイプではないかと思います。家計は奥さん任せです。 「しっかり派」は、家計を預かる奥さんに多いタイプかと思います。 「浪費派」は、言うまでもありません。 「守銭奴派」は、小説「金色夜叉」に見られるような高利貸しの世界でお金が全てということになります。 まだ日本の社会保障は恵まれているという事実 今日ご紹介する「経済的自立」──ファイナンシャル・インデペンデス──という概念は、これからの時代、非常に重要になると思われます。これを3つの側面からお話します。 一番目の側面は「消極的意味」です。これからの時代は、無関心派、仕事一途だけでは人生が成り立たなくなるリスクがあります。公的年金が社会問題になっていますが、それでも日本の年金制度は世界的にみれば立派なものです。アメリカには日本のような公的年金はありませんし、社会保障も貧しい人へのヘルスケアとメディケアだけがある程度です。 また、ドイツは今年、2つのことをしています。ひとつは、日本の消費税に相当する付加価値税を19%に引き上げています。もう一つは、年金の支給年齢を今後、段階的に引き上げることです。現状は65歳開始ですが、今後は67歳にするようにしています。こうした事象は、5年後、10年後の日本の姿かも知れません。現状のような60歳支給開始、消費税5%というのは世界的に恵まれた制度ですが、これが今後、持続可能か否かはかなり議論のあるところです。 「私はいくら貯金があるか知りません」、「私は家内がどこの銀行に預けているか知りません」、「家内が誰の名義で預金しているかも知りません」、というような人が無関心派には少なくないでしょうが、これは自立した社会人として不十分かもしれません。このような従来型のライフスタイルは今後、通用しなくなるのではないかと思います。 金融リテラシーを身に付け、クオリティ・オブ・ライフの向上を 2番目の側面は積極的な意味です。「経済的自立」について考えます。 多くの北海道民は、定年まで同じ仕事を続けると思います。しかし、経済の基盤をしっかりさせれば、住むところを含めて人生を選ぶことができます。 ジム・ロジャーズという世界で有名なアドベンチャー・キャピタリストがいます。旅する投資家と言われています。この人は、ジョージ・ソロスと1973年に組んで伝説の「クオンタムファンド」を創っています。これに投資した人は、大きな利益を得ています。1973年にこれを立ち上げて、10年間で元本が33倍になっています。この間のニューヨークダウ上昇率は、20%でした。彼らの手法は10か20の銘柄に集中投資をします。 彼は生きた経済を学ぶということで世界を旅しています。ギネスの記録ももっていますが、彼はバイクで6大陸を走破、車で116ヶ国を走破しています。旅する投資家といわれており、娘さんには中国語を勉強させているそうです。 そんな彼は、日本では北海道に行ってみたい、ということを来日時のインタビューで話していました。ですから、次回のこの会の講師は、彼にお願いをするといいですね。 経済的自立の3番目の側面は、ファイナンス理論の裏打ちがあるものです。 今日の結論の最後は、人生の質を高めること、クオリティ・オブ・ライフを向上させる重要な一つの結論に金融リテラシーを身につけることが重要であるということです。健康リテラシー、ITリテラシーなどいう使い方もされていますが、読み書きという意味では金融も同様です。 経済的自立の源泉は、知識の力、知の力です。親から受け継いだ遺産とか、フローの所得がたくさんあるということは、ストレートに経済的自立に繋がらないと思います。「知」の力を侮ってはいけないと思います。 |
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