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書評 〜新刊のご紹介〜
『ペカムペ日誌 ヒシの実』(河野本道著:北海道出版企画センター刊行)
「水辺に浮かぶ妖精」の波紋
「ヒシ」と聞いて、その形状を思い浮かべることができる人は、どれくらいいるのだろうか。
1939年の札幌生まれの著者、河野本道氏の新著は、この「ヒシ」から北海道のこと、人類の現在の姿、そして未来への行動などについて語りかける。
(更新日:2007年10月18日(木))
『野の鳥は野に 評伝・中西悟堂』(小林照幸著:新潮選書)
小林照幸著:新潮選書・07年8月刊・1100円+税
「日本野鳥の会」創設者
著者、小林照幸氏が約2年半追いかけた中西悟堂(1895−1884)の評伝は、脱稿後「ここまで偉大な人物だったとは」というものであったことをあとがきに記されている。中西悟堂が没した時には16歳だった著者が、本書の仕事を通して先人を追った。自然環境のことがクローズアップされる現代にこそ、この評伝の意味は大きくて深い。
(更新日:2007年9月28日(金))
『逆立ち日本論』(養老孟司+内田樹/新潮選書)
養老孟司+内田樹共著:新潮選書・07年5月刊・1200円+税
風狂の二人
本書の表紙カバーの上に巻かれた「腰巻」と言われる紙片には、著者二人の顔写真と「風狂の二人による経綸問答」とうたわれている。解剖学者の養老氏とフランス現代思想も専門とする武道家(合気道)の達人、内田氏による「高級漫才」(210)は、古希に近くなった養老氏をして「また対談できないかなあ、と思ったりしている」(6)と言わせるだけの面白さを活字に仕立てあげている。
(編集部注:数字は頁。Yは養老・Uは内田)
(更新日:2007年8月24日(金))
『中国を知る』(遊川和郎著/日経文庫/860円+税)
偏向なき中国を捉える
21世紀のアジアを知る必読書
文庫といいながらサイズは新書である本書、まことに知のバランス栄養剤というのに相応しい。昔風の右でも左でもなく、中国で事業展開する「日系企業には地雷が何層にも存在しています」(162頁)と指摘するリアリストのバランス感覚に基づく書き下ろしは、読み応えと読みやすさが同居する。ただし、さらに藤沢周平の「隠し剣 鬼の爪」の如く、安直な中国解説書を仕留める秘剣の凄みもある。
(更新日:2007年8月2日(木))
「しゃりばり」とは「CHARIVARI」。中世から19世紀までのヨーロッパで広汎に認められた民族的現象の一つです。「どんちゃん騒ぎ」「なべかまセレナータ」という訳語があてられています。私たちはこの北海道を舞台にCHARIVARIのごとく陽気に元気に、多様な考え、実践を通して、過去・現在・未来の北海道を熱い想いと冷静な判断で郷土の可能性と文化を読者の皆様とともに再構築していきたいと思います。
2008年1月号から「しゃりばり」の投稿欄を設けます。
2000字前後で「しゃりばり」へのご意見、ご感想などをお寄せ下さい。
掲載させていただいた際には、図書券(2千円)を進呈いたします。
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